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先週末、地元の映画館での公開最終日に観てきました。
週末とはいえ、金曜日だったせいか…
また、比較的大きい劇場だったこともあり、人の入りはまばら。

ま、おかげ様で(^ω^ゞ
両側2席空きくらいの席で、リッチな気分で観賞できました。

…狙い通りv


あらすじ。

米軍基地に近接するため、アメリカの風情が漂う街・福生。
そんな街のガソリンスタンドで、志郎は、“とりあえず”働いている。

“とりあえず、大学”ではなく、“とりあえず、ガソリンスタンド”。

そんな志郎の選択に両親は、猛反対した。
その時、志郎を援護し、両親の反対を押し切ってくれたのは、
アメリカかぶれで、個性的過ぎる性格の祖母だった。

志郎のガソリンスタンドでの仕事も、板についてきたとき、
新しいアルバイトとして、乃理子が入ってくる。
大学生でお嬢様っぽい乃理子に対し、志郎は、淡い感情を抱く。
一方、乃理子の方も、志郎の優しく、飾らない態度に
好感を抱くようになる。

初めての感情に、戸惑いながらも、乃理子への思いを募らせていく志郎。
辛い失恋をしたばかりの乃理子も、志郎の素朴な人柄に惹かれていく。

やがて、二人の間には、愛おしい時間が流れるようなる。
志郎にとって、それは、生まれて初めての“本気の恋”だったのだが…。


★★▲☆☆(2.5)~(^-^*)一途ナ恋シタイカモ…



とっても真っ直ぐな内容の恋愛映画でした。
そんな寄り道をしない潔さからも、青春を感じさせる映画で、
好感を抱きました。

そして、志郎(柳楽優弥)と乃理子(沢尻エリカ)の関係が
どーんと中心に据えられたこの映画で、
唯一のサイドストーリーとも言えるのが、志郎の祖母(夏木マリ)の恋模様。

こちらに、心を惹かれる人も少なくないはず。
志郎の初めての本気の恋と同じくらい淡く、切ない印象が残りました。

恋愛映画らしい恋愛映画。


ただ、柳楽君が役柄にフィットしてないなぁ…なんてことも感じました。
おどけるシーンやはにかむ仕草など、特に乃理子とのシーンで、
なんとなく違和感を感じてしまって。

なんだろ。沢尻さんとのバランスが悪いのかなぁ、なんて。

あるいは、『誰も知らない』で憶えた強烈な印象が
まだ自分の中に、残っているからだけ…なのかも知れませんけど。
なんか違うなぁ…と。


それと、どこか浮世離れした漫画のような舞台設定や
キャラクターの設定などにも、疑問。

むしろ、もっと普通な坦々とした感じでよかったと思う。
手をつないだり、一緒に歩いたり…
といった何気ないことで、心を“どきどき”させるようなシーンが
もっと際立ったのではないかな、と。

何気ない幸せ。平凡な幸せ…っていいよね、って。

とは言え、あれだけアクの強いキャラを成立させている
夏木マリさんの存在って凄いなって思ったりもしました。


最後に。
エンドロールで出てきた“蒼井優”さんという意外な名前にびっくり。

“え!?…出てた??”
“あ、もしかしてバスの中の…”と。

そんな小さな驚きもあった映画でした。



『シュガー&スパイス 風味絶佳』
監督:中江功、原作:山田詠美、製作:亀山千広、
出演:柳楽優弥、沢尻エリカ、夏木マリ、
       岩佐真悠子、高岡蒼甫、板倉俊之、大泉洋、蒼井優、他。


>>http://filmsbooks.blog.shinobi.jp/Entry/36/

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