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…重い……。

先週末、、これを観賞した後に感じた率直な感想。。

尺が3時間弱に及ぶ作品、長編。。
観ている間に色んなことを考えました。

祖国への愛情、私個人としての逆らえない感情、、
民族としての誇り・悲願、自ら(自分自身)の血縁の系譜。
積み重ねなれた歴史の重み。。
それと不可分の宗教、文化や生活。

一つのシーンが終わり、進むごとに、、
自分の中で、知識の確認をしたり、
記憶(経験)の反芻をしたりしてました。。
だから、、その3時間弱は、
おいらにとって、とっても“永かった”。。。


[“星”評価]
★★★★▲(4.5)~(・_・;A色々考エテシマフ。。




この作品は、例え、、中東のコトなんて、よく知らないし、、
それに、難しいことはよくわからないから、、と、
映画の背景や歴史といった社会的な部分をスッ飛ばして、
登場人物の内面にのみ着目したとして、、
戸惑いながらも、自己を犠牲にして、
祖国の悲願・希望のために、殺人を犯していく、
(そして、歴史の闇にしか登場しない)一人の暗殺者の心の葛藤を
描いた作品として(…だけ)、捉えたとても、
たぶん、十分に心に響くところはあるのだと思う。
↑↑ちと回りくどい文章ダケド(・_・;ゞスマヌ。。。

ただ、おいらとしては、この作品を通じて、、
少しでも、何かしらの興味を抱いた人は、
中東地域のこと、、
ユダヤ教、イスラム教とキリスト教の分派と対立の歴史について、
調べたり、考えてもらえればなぁ…と思う。
きっと、この作品に対する感じ方や考え方も、
また深いものになると思う。
多分に、余計なお世話かも知れないけども。。。

例えば、、本編のセリフで度々、登場する“1967年”の意味するところや、
スピルバーグが良くも悪くも、その作品群において、
ユダヤ人よりの(ユダヤ人からの視点で)視点で、作品を製作していること、とか。

それに、この作品に限らず、、
欧米の映画は、この辺の知識・理解を、当然の前提としていることが多いので、
他の作品を鑑賞するにあたっても、きっと有用な知識となるはず…そのはず。。
もちろん、光熱費が節約できたり、資格給や特別手当がついたり、、
といったそんな生活に直結するような類の知識ではないケド。。。

[ちなみに…例えば、こんなのがあります~参考まで]
横田勇人[2004]『パレスチナ紛争史』集英社新書。
サミュエル・ハンチントン(鈴木主税、訳)[1998]『文明の衝突』集英社。

少なくとも、知っていて損になることはない。。
もちろん、おいらも、、
誇れるほどの知識を持ち合わせているいるわけではないから、
言わずもがな、、蛇足かも知れないけれど。。あしからず。。。



『ミュンヘン MUNICHI』
Directed by Steve Spielberg.Producer is Kathleen Kennedy.
(監督;スティーブン・スピルバーグ、製作;キャサリン・ケネディ)
Casts are Eric Bana,Daniel Craig,Ciaran Hinds,Mathieu Kassovitz,
Hanns Zischler,Geoffrey Rush and etc.
(出演;エリック・バナ、ダニエル・クレイグ、キアラン・ハインズ、マチュー・カソビッツ、
ハンス・ジシュラー、ジェフリー・ラッシュ、他。)



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